現在、コロナウイルスによる自主的自粛措置継続中で、あまり遠くにお出かけできません。この期間を利用して、過去に行った世界遺産について書いてみようと思います。この旅は、かつてドイツに勤務していた2003年9月に行ったものです。

ヴュルツブルグ日帰り旅行 2003,9,14

9月14日、ヴュルツブルグへ行きました。ヴュルツブルグは、世界遺産のレジデンツがあり、ここのフレスコ画は世界的に有名です。また、シーボルトが生まれた町でもあります。(日本に来たとき、シーボルトはオランダ人として長崎に来たのですが、実はドイツ人なのです。不審に思った日本の通訳に「わしのオランダ語は山の手のオランダ語じゃ。」と言ったとか・・・)

朝8時に出発。今回も車でアウトバーンを走ります。特に混むこともなく、車は順調に9時半すぎ、ヴュルツブルグの町に着きました。日曜日の町は静かです。店もほとんど閉まっているので、「おもしろくない」という人もいるけれど、主な城や博物館は開いてるので、かえって空いてて好都合なくらいです。

まずはアルテマイン橋を歩いて渡り、マリエンベルグ要塞へ。丘の上に立つ要塞は、1300年代に作られたものです。

アルテマイン橋 からマリエンベルグ要塞 を臨む。

今日はなぜかお祭りのようで、要塞にはいろいろな催し物がありました。(でも、時々不意に撃たれる大砲の音に、娘1はビグビグビグビグ・・・)特に博物館の中の体験コーナーは、薬作りや民族衣装の試着、絵や粘土細工など一日いても飽きない工夫がありました。また、要塞から眺める町も美しいものです。赤い屋根と緑のブドウ畑のコントラストも鮮やかです。

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ドイツの子と一緒に何かやってます。
講師のおじさんは、かなり有名な人らしい・・
民族衣装体験コーナーにて。
日曜なのにお祭りっぽくて賑やか。時々大砲ドーン!

午前中は丘の上の要塞でぶらぶらと過ごし、午後から又町に下りて塔に登ったり、大聖堂でリーメンシュナイダーの彫刻を見たりしました。 リーメンシュナイダーという人は、主に教会内部の彫刻をしたドイツでは一番有名といえる彫刻家です。やがてヴュルツブルグの市長にまでなるものの、農民戦争で農民の側についたために、拷問にかけられたりと、晩年は淋しいものだったようです。大聖堂には、リーメンシュナイダーの代表作のひとつ、「シェーレンベルク司教の墓石」があります。大理石でできた彫像は、迫力がありました。

大聖堂(裏側)
大聖堂(表側)

最後に来たのは『レジデンツ』。つまり宮殿です。ナポレオンが「ヨーロッパでもっとも美しい宮殿」と称賛したものだそうです。中の天井画は、一部修復工事をしていましたが、見える範囲だけでも見事でした。 バルタザール・ノイマン という人が建てたものだそうですが、当時は柱のない大きな天井を「これは設計ミスだろ。」「天井落ちるぞ。」と批判されたそうです。
 今回耳にした「ノイマン」「リーメンシュナイダー」の二人の作品は、ドイツ国内で度々目にすることになります。
 さて、小さな子にとっては宮殿内よりも庭の方が魅力あるもの。こちらの庭もすばらしいもので、夕方までぶらぶらして帰ってきました。

ここが世界遺産のレジデンツ。
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